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日常風景(泪&由也)


都心から離れた凰山学園。
初等部から大学部までを併せ持つ大きな学園だが、ここは高等部の一角。
寮生の多い、高等部は白虎寮の1室−−−−。

5:30am. 2人部屋の片方が起床。
5:35am. 起床済片方、退室。もう一方は当然夢の中。
6:25am. 退室者、帰室。 6:30am. 再び退室。
・・・もう一人はぐっすり眠っている。
廊下は少しずつ動きがある。寮の食堂は6:30から。



食堂に6:30からいる面々はほぼ部活の「朝錬組」。
「おっはよー♪」
白虎寮から食堂に入って来る。友人達を見つけて元気に挨拶をする。
「おはよう、智隼。あれ?一人?」
「起こすわけないでしょ(^^;)泪先輩に恨まれたくないし♪」
「泪先輩って・・・あ、引っ越したんだっけ」

西藤智隼。現在白虎寮305号室住人。
通常は3年間同じ寮で過ごす凰山寮生、であるがまあ、色々・・・
で智隼は今年から白虎寮生となっている。

「・・・・・まだ、続いてるわけ・・・?」
少々(いや、かなり)嫌そうな口調で質問される。
「?当然でしょ?」
きょとん、と意外そうな声で答える。
その答えを聞いて、回りは
「はーーーっ(--;)」
っと、大きな溜め息をつく。
「他人事なんだから、諦めた方がいいぞ」
「あ、おはよう(^^)」
更に一人加わって、食堂はとりあえず普通な日常生活、である。



さて、先程の白虎寮、寮室。
7:00am. こんこん、と僅かにノックの音。
返答は、ない。在室者はさっきからずーっと夢の中をばく進中。
かちゃっ、と音がして扉が開く。
「由也、朝だよ?起きなさい」
声がしてカーテンが開けられる。今日も天気は晴天のようだ。
「んー・・・・?」
眠っている由也は光を嫌がるように布団を被る。
「由也」
起こしに来た泪は、ベットの端に座ってそっと覗き込む。
「どうしてそう、寝起きが良くないのかな(^^)」
困ったような顔をしながら、声は嬉しそうな調子がある。
「・・・・・」
ぼーっとして、由也が布団の端から泪を見る。
「おはよう。ハニー♪」
にっこりと、花も恥じらう微笑み(笑)で言う。
「おはよ・・・泪」
やや恥ずかしそうに、由也が挨拶を返す。
「さあ、起きて顔を洗っておいで。朝食を食べに行こう」
促されて由也が起き出す。



「・・・毎朝、なんだよな」
「・・・・・」
「泪先輩美人だし、白取もキレイだから、いいじゃん?」
今だ、某寮室のお2人の話題がされている。
「・・・そういう問題じゃなくてさあ(^^;)」
「お前、同室で平気?」
「別に、何するわけじゃなし〜?」
同室、の智隼は至ってのんびり答えている。
「深く考えるのはよした方がいいぞ。個人の嗜好の問題だ」
「安東〜(;;)」
半分情けなさそうな声を出してしまうのは、致し方ない。
ちょっと変なところを除けば、『頭脳明晰』『容姿端麗』美辞麗句が並ぶ、 生徒総代殿である。

一部の理解者&諦めている方々(笑)を除き、やはり落胆な種となっている 困った人達な朝の風景でありました。


第38期:白虎寮 部屋番号305<西藤智隼/白取由也>

泪=フィネス。凰山学園3年A組。第36代生徒会総代
白取由也。凰山学園2年D組。元白虎寮寮長
勝手にしてね(--;)なお2人でした


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